「プロレス・ノア」（２９日、後楽園ホール）

　プロレス団体のノアは２９日、東京都から新型コロナウイルス感染症拡大防止のためのイベント中止要請を受け、急きょ団体初の無観客試合に変更して後楽園ホールで大会を開催した。ＧＨＣヘビー級選手権試合は王者の潮崎豪（３８）が同王座史上最長５７分の死闘の末に挑戦者の藤田和之（４９）を退けて初防衛に成功。また、今大会はツイッターのトレンド６位に入るなど注目を集めたが、武田有弘執行役員は同会場での無観客試合は「最初で最後だと思う」と話した。

　ノア初の無観客試合はツイッターで日本のトレンド６位に入るなど注目を集めた。また、関係者によると、動画配信サービス「ＤＤＴユニバース」の生中継の視聴者は、有料会員限定だったにもかかわらず、無料配信されてアクセスが集中して視聴できない時間帯があった１月３０日の後楽園ホール大会に匹敵する数だったという。

　今大会は都から直接自粛要請を受けたことで無観客試合に変更された。武田執行役員は「都から無観客なら大丈夫と言われたのと、（ＣＳ放送の）サムライＴＶとＤＤＴユニバースの生中継と、タイトルマッチが４つもあったので。でも、後楽園ホールの規模での無観客はこれで最初で最後と思います」と説明。リング上では熱い戦いが繰り広げられたこともあり、「やらないよりはやってよかった」と評価しながらも、「この流れをどうするかですね」と課題も挙げた。