大仁田“平成のテロリスト”と合体の“大鵬三世”に激怒

 “邪道”大仁田厚が、昭和の大横綱・大鵬の孫で、元関脇・貴闘力の長男・納谷幸男に激怒した。爆破甲子園実行委員会が11日、さいたま市のさいたまスーパーアリーナ内で記者会見を開き、28日の富山・南砺市福野B&G海洋センター大会での「電流爆破生誕30周年記念ツアー~爆破甲子園2020 in 富山~」で開催する、史上初の「電流爆破トーナメント」の出場チームと組み合わせを発表した。同トーナメント1回戦では電流爆破バットが1本、決勝では2本使用されるうえ破壊力が1回戦の倍となる。

 クリス・ブルックスと組み、1回戦で今成夢人、翔太組のガンバレ☆プロレスチームと対戦する大仁田は「新型コロナウイルスが大流行していて、プロレス界も中止、延期の団体がありますけど、富山大会は大家(健)の地元であり、大家のお父さんが一生懸命頭を下げてチケットを売ってる現状があって、中止になると大家の家がなくなる可能性だってあるわけですから。大家の実家がいつまでも富山でがんばれるように、本人が今回どんなことがあっても富山で電流爆破を実現したいというものですから開催することになりました。ボクら全力でコロナウイルスを吹っ飛ばすくらいの気持ちで、熱い試合をやりたいと思います」とコメント。

 大仁田とは初タッグになるクリスは「レジェンドであるオーニタさんと組めるのは光栄。長年こうした形式の試合をすることは夢であったし、FMWのファンでもあったけど英国にいた頃はかなわない夢だった。それがこうしてかなうのはうれしい。こういった機会なので、ムダにすることなく、オーニタさんのためにも、ショータさんの頭を吹き飛ばすことを約束します」と意欲を示した。

 対する翔太は「チーム・ガンバレ☆プロレスとして、今成さんと組んで、初めて電流爆破デスマッチに踏み込めるなというのはあります。トーナメントで優勝したいというのがあるんですけど、個人としては大仁田さんとのシングルをいつか実現したいと思ってるので、ボクのなかでの夢のカードを実現する第一歩にしたい。必ずチーム・ガンバレ☆プロレスが優勝します」と、今成は「前回の爆破甲子園では、大仁田さんとタッグを組む機会に恵まれました。今回は大仁田さんと闘う。ボクは10代の頃から大仁田さんのファンで、生きるために邪道も正道もないと、そういうメッセージに感銘を受けて、34年間生きてます。そのボクの生きざまを今回大仁田さんにぶつけたいと思います」と発言。

 地元での凱旋試合となる大家は、松本都と組み、1回戦で納谷、X組と激突する。大家は「地元に錦を飾るではないですけど、42年間生きてきて、初めて電流爆破に地元で挑戦するというのは、世界、宇宙を見ても初めてじゃないかと思うんです。親父はすごいがんばって応援してくれています。親父はオレに『夢を見せてくれて、ありがとう』と。子どもがプロレスラーになることが、親にとっての夢だと言ってくれたんです。そういう親と一緒に家族で夢を見て、地元で電流爆破ができる。その喜びでいっぱいです」と熱弁を振るった。

 すると、そこで納谷がXとなっていたパートナーについて、「最強のパートナーを用意させていただきました」と言うと、現れたのはまさかの村上だった。すると、かねて超戦闘プロレスFMWや大仁田興行で因縁浅からぬ村上の登場に、大仁田は「納谷!何やってるんだ。オマエは。何が助っ人だ、このヤロー」と激高し、村上と一触即発。大家が間に入って、なんとか止めると、「爆破甲子園当日、見てろよ!」(納谷)、「ドタマ、かち割ったるからな。覚悟しとけ」(村上)と吐き捨ててて退場した。

 大仁田は「一生懸命育てようと思ってたから。立ち上がってくる納谷選手をオレのイメージのなかで、つくっていこうと思っていたのに、ああいうアウトローの助っ人を連れてくるとは。オレ自身アウトローだから人のことは言えないかもしれないけど、助っ人みたいのを連れてくるような、ああいう態度取ること自体間違ってる。納谷は絶対潰す。村上もやらないとダメだな」と怒りに震えた。

 最後に大家と異色タッグを組む都は、「今の光景を見ても、並びを見ても、私は場違いだなと思ってるんですけど、爆破は正直やりたくないです。めちゃくちゃ怖いです。私はFMWさんの大仁田さんの引退ツアーに同行させていただいて、邪道の洗礼を受けて、引退試合も行かせてもらいました。一生この人とはかかわれないんだなと思っていたところに、お話をいただいたんで、プロレスの奇跡とか可能性を感じて勇気を振り絞って出させていただくことにしました。でも、爆破は怖いんで、いざとなったら、全部大家さんに受けてもらいます。全部大家さんにまかせて優勝しましょう」と発言した。

 また、会見終了後、囲み取材に応じた村上は「呼ばれて来たら、全然知らないヘチ公ばかりいやがって。いちばんオッサンが気合入ってたやないか。いつでもやってやる。オマエぶん殴って来いよ。ドタマ、かち割ってやるから。何が爆破甲子園だ。よく覚えとけ」と狂気のコメント。納谷は「いろんなつながりがあって、村上さんにお願いすることになりました。(大家、都組は)どう見たって、相手にならない。ボクだけで大丈夫」と決勝進出に自信を見せていた。

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