恒成 王座返上で4階級制覇に挑む 「全ての王者と」一翔との指名試合年内実現も

 ボクシングのWBO世界フライ級スーパー王座を保持していた田中恒成(24)=畑中=が4日、名古屋市内で会見を行い、1月31日に王座返上の手続きをとったことを明かした。日本で2人目の4階級制覇を目指す意向。1階級上の同スーパーフライ級王者で日本初の4階級制覇王者、井岡一翔(30)=Reason大貴=との指名試合が年内にも義務づけられる可能性が高まった。

 V3を果たした昨年の大みそかから、悩んだ末の結論だ。「フライ級で統一戦の気持ちも強かった」と言う田中だが、「スーパーフライが今一番動ける。今(同級は)強い選手がたくさんいる。その中で戦いたい」と決断。「今年の目標は4階級制覇」と宣言した。

 WBOは1月に田中をスーパー王者として認定。同ジムの畑中清詞会長によると、スーパー王者が転級した場合は、新階級で指名挑戦権を得られる可能性が高いという。また、昨年12月のWBO総会では同団体のバルカルセル会長が井岡対田中の実現を後押しした。

 交渉について畑中会長は「(井岡側とは)何も話していない。WBOのルールにのっとってやるだけ」と白紙を強調。田中が転級すれば井岡の指名挑戦者となる可能性があり、井岡と田中との指名試合は、一気に現実味を帯びてくる。

 「(4団体)王者の中ではエストラーダ(WBC=メキシコ)と井岡選手はやりたい選手だが、すべての王者と戦いたい」と田中。井岡との対戦も「日本人同士で大きな試合にはなると思う」と想像する。年内達成なら世界最速の4階級制覇となることは確実。陣営はノンタイトル戦1試合をはさんで秋以降の世界戦を目指している。

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