V3田中恒成、20年は「フライ級に残っても上げてもいい」
ボクシングのWBO世界フライ級王者・田中恒成(24)=畑中=が1日、都内で3度目の成功からの一夜明け会見を開いた。
初めて東京での防衛戦で挑戦者ウラン・トロハツ(中国)を3回に左アッパー連発でKOする快勝を収め、ダメージを感じさせない表情で現れた田中。「いいところも悪いところも短いラウンドでしたが両方あって、いい収穫になりました。ジャブの当たる率が悪かった。よかったのはボディーをしっかり打ち込めたところ」と振り返った。
「強くなって一皮むけたい思いが強い」という20年の抱負。前日には所属ジムの畑中清詞会長は4階級制覇に挑む方針を示していたが、自身は「フライ級に残っても階級を上げてもどっちでもいいと思っている。フライ級でもいいパフォーマンスができたし」との考えを口にした。
WBO会長は同スーパーフライ級王者の井岡一翔(Reason大貴)と対戦させる構想を明かしているが、対戦相手には「モチベーションが高いんですよ、結構。強くなりたいという思いが強いので、誰が相手でもしっかり練習をして、いい気持ちで臨める」と、こだわりがないことを強調。畑中会長は「じっくり話し合って、今年はこういう方針で行きたいという会を開きたい。交渉ごとは大人のビジネスがいろいろあるので」と、熟考して判断する意向を示した。