井岡一翔V1へ準備OK 3年ぶり日本の大みそか「盛り上げて締める」

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 王者の井岡一翔(30)が26日、都内でジェイビエール・シントロン(24)との初防衛戦へ向けた公開練習を行った。約2カ月の米国ラスベガス合宿で五輪2階級制覇の実力者ロベイシ・ラミレス(キューバ)とスパーリングを行ったことに手応えを感じ、3年ぶりに帰ってきた日本の大みそかの舞台を勝利で飾ることを誓った。

 この日はシャドーボクシングのみの軽い調整で済ませた井岡。20日に帰国し、ラスベガス合宿を「ボクサーとして強くなる、成長するというテーマを持って、自分自身と向き合って、葛藤しながら試合に向けた2カ月。できることはやってきた。準備はしっかりできている」と振り返った。

 スパーリングは合計約120回。ロンドン五輪フライ級、リオ五輪バンタム級で2階級制覇のラミレスとは30回以上拳を交え、「とてつもなくレベルの高い場所で2階級制覇しているのはすごい。技術の高いサウスポーとリングの上で向き合えたのはいい経験」と収穫を口にした。

 シントロンも五輪に2度出場した技巧派サウスポーで、指導する世界的トレーナーのイスマエル・サラス氏は「シントロンは動きが滑らかでカウンターがすごくうまいので、いろんな角度からプレッシャーをかける練習をしてきた」と対策を説明。井岡も「すごく足を使って動き回る選手。ボクがどういうふうにつかまえていくかがキーになってくる」と戦いをイメージした。

 日本の大みそかの舞台は3年ぶりで「今年最後を盛り上げて締められるように備えたい」と決意。そして、V1の先の目標を問われると、「分かりやすく言えば統一戦。海外で世界的に名のある選手と試合をしていきたい。ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)だったり、この階級にはいい選手がそろっているので、自分が思っている試合ができると思う」と、元世界4階級制覇王者らとのビッグマッチを挙げた。

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