井上尚弥が風邪警戒 異例の時間制限で公開練習 大橋会長「オレも痛い目にあった」

ミット打ちで汗を流す井上尚弥(前列左)=横浜市の大橋ジム
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 「ボクシング・WBSS決勝、WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)

 モンスターを風邪から守る。井上尚弥(26)が28日、横浜市内の大橋ジムで、冒頭の10分間のみ公開する異例の公開練習を行った。

 世界5階級制覇のドネアとの大一番を前に、この日は同ジムの大橋秀行会長が「過去最多」という約70人の報道陣が集結した。大橋会長は、時間制限という“厳戒態勢”をとった理由を「人混みは危ない。減量とかで抵抗力が落ちている時期だから」と説明。「オレも痛い目にあった」と、WBC世界ミニマム級王座をリカルド・ロペス(メキシコ)に奪われた試合の公開練習で風邪に感染した経験から予防を徹底した。

 会長が心配する中、尚弥はミット打ちなどを公開。減量もリミットまで3キロを切り、「よく仕上がってます」と順調をアピールした。ドネアの警戒点を「自分の倍以上あるキャリア」と話しながらも、「自分はドネアより若さもスピードもある。そこを生かして戦いたい」と優位な点も強調。大橋会長も「スピードの差。これは縮められない」と勝負のカギに挙げた。

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