新日本プロレスの親会社ブシロード、女子プロのスターダム買収「2年で売上3倍の6億に」

 新日本プロレスの親会社である株式会社ブシロードは17日、女子プロレス団体スターダムの買収を発表した。キックボクシングイベントKNOCK OUTを運営する子会社キックスロードがスターダムから事業譲渡され、12月1日に社名を株式会社ブシロードファイトに変更する。

 12年に新日本プロレスを買収してから売上を約11億円から約54億円に増加させる“V字回復”に成功したブシロードが長い人気低迷期にある女子プロレスの復活にも乗り出す。ブシロード創業者の木谷高明取締役は「2年前から迷っていた。世界的にスポーツで女子は非常に大きな位置を占めてきた。(新日本プロレスが)海外で興行を行うと、なんで女子の試合がないのか?という声もあった。ある日突然、なんで女子の試合がないの?と急に世の中の空気が変わるリスクがあるなと思い、別立てで女子プロレスをやるのもいいかなと思った」と理由を説明した。

 スターダムは元全日本女子プロレス企画広報部長の小川宏社長が10年に設立。過去にはグラビアアイドル出身の愛川ゆず季、世界最大のプロレス団体WWEで活躍している紫雷イオと宝城カイリら人気選手を輩出し、現在は26選手が所属している女子のトップ団体だが、小川社長は「未来を考えた場合、ブシロード傘下に入ることで大きな発展を確信しました。ブシロード関係者はスターダムに対してご理解があるので、安心してやっていけると判断しました」と買収を歓迎した。

 グループ会社の新日本プロレスとの関わりについては、木谷取締役は「お祭り的な試合への参戦はあるかも知れないが、当面混ざることはない」と話しながらも、「可能性としてはある。今日の発表も含めて、ファンのリアクションを見てからでいいのかなと思う。新日本もそういうことを真剣に考えるいい機会になると思う」との考えを示した。

 また、「2年が勝負。2年で一気に上げなきゃいけない。今の売上は2億(円)程度ですけど、3倍の6億にしなきゃダメ」と目標を設定。「新日本も5倍になった。本当は3年で10億、ダメでも6億。そうなると、もっといろんなことができるようになる」と期待した。

 スターダムは今後、20年4月29日に東京・大田区総合体育館でビッグマッチ開催、BS日テレとTOKYO MXテレビでレギュラー番組開始などを予定している。

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