井上尚弥「楽しみ」 チケット完売、2万人観衆を心待ち

 「ボクシング・WBSS決勝、WBA・IBF世界バンタム級タイトルマッチ」(11月7日、さいたまスーパーアリーナ)

 ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝戦に臨む井上尚弥と正規王者との王座統一戦に臨む弟の拓真が9日、横浜市内の大橋ジムで練習を公開した。尚弥は興行の入場券が追加発売分もすべて完売となり、約2万人の前で戦うことを歓迎した。

 尚弥の国内での最多観客動員は18年10月に横浜アリーナで行われたWBSS1回戦のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)戦の1万人。今回はその2倍の動員となり、「客入りは過去最大なので、入場して2万人の前に出たときにどう感じるか楽しみですね」と心待ちにした。

 この日はミット打ちなどで調整。相手のドネアが得意とする左フックの対策に重点を置いているように見えたが、「左フックだけでなく、どのパンチもリターンを返すように心がけている」と説明。「準備することは一緒。相手どうこうじゃなく、反応できる体を作って、試合当日にドネアを迎えてどう感じるか。そこがカギになる」と戦いをイメージした。

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