井岡ジムの“プリンス”石田匠が挑戦者決定戦 日時未定…IBFスーパーフライ級

 挑戦者決定戦を発表した(左から)井岡一法会長、石田匠、井岡弘樹会長=井岡ジム
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 ボクシングの井岡ジムは3日、大阪市浪速区の同ジムで会見を行い、IBF世界スーパーフライ級5位の石田匠(27)=井岡=が同級8位のイスラエル・ゴンサレス(23)=メキシコ=と同級挑戦者決定戦を行うことを発表した。日時・場所は未定。勝者は同級王者のジェルウィン・アンカハス(27)=フィリピン=への挑戦権を得ることになる。

 試合は当初、今月26日(日本時間27日)に敵地のメキシコ・グアダラハラでの開催が内定していたが、この日の会見直前にプロモーターから電話があり、会場の都合で延期を伝えられた。年内に日本国外で行う方向で再調整する。会見場で延期を聞かされた石田は「僕も初めて聞いたんですけど、いつどこでやろうが関係ない。必ず勝って挑戦権を取って、世界チャンピオンになります。しっかり準備できますし、敵地でKOして勝つだけです」と動じなかった。

 世界初挑戦での苦い経験を生かす。17年10月、英国カーディフでWBA世界同級王者のカリド・ヤファイ(英国)に挑戦した。無敗の王者に対して決定打は許さなかったが、挑戦者としての積極性を欠き、0-3判定負け。「パワーもついていると思いますし、もっと攻めて次の試合は倒して勝ちます」と言い切った。

 ゴンサレスは18年2月にアンカハスに10回TKO、同年11月にはヤファイに判定負けと昨年2度世界挑戦に失敗。石田とは世界戦線への生き残りをかけた一戦になる。映像を確認した井岡一法会長は「問題ない。前後の動きで距離をキープできればワンサイドになる」と攻略に自信を示した。

 試合に向け、六甲山に通いつめて山頂付近の起伏の激しいコースを走り込み、鍛え抜いている。会見に同席した井岡弘樹ジムの井岡弘樹会長によると、「一般男性なら即死レベル」という心拍数200オーバーの状態で走り込み、高地でも耐えられる驚異の心臓を手に入れつつある。

 井岡一翔が活動拠点を関東に移し、元東洋太平洋ライト級王者・中谷正義が引退を表明するなど過渡期にある井岡ジム。端正なマスクから“プリンス”の愛称を持つ石田は「僕が井岡ジムを背負っていく気持ちです」と力を込めた。石田の通算成績は29戦28勝(15KO)1敗。ゴンサレスは27戦24勝(11KO)3敗。

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