山根明氏、1年ぶり”リング復帰“ 君が代に涙「神がいた」 設立の新団体が初試合
日本ボクシング連盟前会長の山根明氏(79)が設立した新団体「WYBC(ワールド・ヤマネ・ボクシング・チャンピオンシップ)」の初試合が29日、京都市のKBSホールで行われた。
昨年8月に日本ボクシング連盟の会長を辞任してから約1年ぶりの“リング復帰”。試合はフリー格闘家の高橋知哉(31)とダニエル・ハット(37)=ブラジル=のヘビー級王座戦で、高橋が判定で初代王者になった。山根氏は500人の満員の観客を前に「皆さんの前に立てて男冥利に尽きる。おおきに!」と大声で挨拶した。
試合前の「君が代」吹奏では「感動した」と涙を見せた。久々の晴れ舞台で高橋の勝利を見届けると「言葉にできないくらい幸せ。世界の檜舞台に立たせてもらった。神がおられた。神様が、山根、もう一度頑張れと言われたようだ」と感極まった。
辞任に追い込まれた日本ボクシング連盟への恨み言も尽きなかったが、やはりリングサイドは居心地がよかったようす。今後については同団体でフリーランスのボクサーを受け入れるなどすることで、「若い世代の教育の一貫としたい」と語っていた。