前橋育英で全国制覇、甲子園2発の元球児がプロレスデビュー!夢は東京ドーム

 TAKAみちのくが率いる新団体JUST TAP OUTの旗揚げ第2戦「夢」(24日、東京・後楽園ホール)で、甲子園で優勝という輝かしい経歴をもつ田村ハヤト(24)がプロレスデビューを果たす。田村は師匠であるTAKAとシングルマッチで対戦する。

 小学生で野球を始めた田村は群馬県の野球名門校・前橋育英に進学。当初は投手、捕手、外野手を掛け持ちしていたが、2年生の秋から左翼手のレギュラーに定着。3年生の夏には、「第95回全国高等学校野球選手権大会」(13年8月)に出場。同校野球部は、1年後輩の高橋光成投手(現埼玉西武ライオンズ)を擁し、見事優勝。田村は同大会で3回戦の横浜戦、決勝の延岡学園戦で本塁打を放ち、通算打率3割を超える活躍で、同校の甲子園初制覇に大きく貢献した。

 高校卒業後、国際武道大に進学したが、古傷の右ヒジの故障が悪化したため、野球を続けることを断念し、同大を退学。野球の道をあきらめた田村が、次の目標としたのがプロレスラーになることだった。

 「小学生の頃からプロレスが好きで、動画とかでよく見ていたんです。高校3年の夏が終わって引退した後、14年1月4日、新日本プロレスの東京ドーム大会に行って、プロレスを初めて生で見てすごく魅力を感じました。甲子園に出ることを目標に野球をやっていたんですが、甲子園で優勝して、野球に対して燃え尽きた感がありました。もともと将来の夢はプロ野球選手だったんですけど、野手でプロに進むのは難しい。もし甲子園で優勝してなかったら、情熱も継続して野球を続けていたかもしれませんが・・・。野球をやめて、もうひとつの夢だったプロレスラーになろうと決意したんです」

 プロレスラーを志した田村はスポーツトレーナーの専門学校に通い、プロレスの下地をつくるため総合格闘技を学んだ。しかし、あこがれだった新日本の入門テストを受験したが、2度不合格。そんな折り、TAKAが新団体を旗揚げすることを知り、入門を直訴。7月上旬に、晴れてJUST TAP OUTの練習生となった。

 「一からスタートするということで興味をもちました。ボクは全くゼロからのスタート。そんななかで、がんばり次第では可能性が広がるはず。TAKA代表は、ファン時代から見ていた選手で、この人のもとでやっていきたいと思いました。これからどんどんアピールして、自分の評価を上げて、自分の名前を知ってもらいたい。将来的には、夢だった新日本から、『出てくれ』と言われるような選手になって、新日本に出たいですね。それが、夢を見た東京ドーム大会なら、なおいいですね」と思いを馳せた。

 練習生ながら、身長178センチ、104キロの堂々たる体格で、入門から3カ月弱でのスピードデビューになる田村。デビュー戦に向け、「自分もやりたいと思っていたので、師匠のTAKA代表とデビュー戦を戦えるのは光栄。代表相手にどこまでできるのか。技術とかは向こうの方が上だけど、体の大きさでは自分の方が上。みなさんに『すごい新人が現れた』と言ってもらえるかどうかがいちばんのテーマ。デビュー戦に勝って、爪痕を残して上にいきたい。個人的には名前を売っていきたいし、団体も大きくしていきたい」(田村)と意欲を見せた。

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