世界王者28人指導の名伯楽が村田諒太の雪辱に太鼓判「間違いなく勝てる」

 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(7月12日、エディオンアリーナ大阪)

 前王者で同級4位の村田諒太(32)=帝拳=が13日、都内の所属ジムで同級王者ロブ・ブラント(28)=米国=との再戦に向けた練習を公開。村田陣営の作戦参謀として9日に来日した88年ソウル五輪ボクシング米国代表監督ケニー・アダムズ氏(78)が「間違いなく勝てる」と、村田の雪辱に太鼓判を押した。

 アダムス氏はアマチュアだけでなくプロでも28人の世界王者を指導した名伯楽。ブラントのトレーナーとは近所同士で長い付き合いがあり、来日前には「オレが日本に行って、お前の選手を倒すよ」と宣言したという。

 ブラント攻略法については「相手はフィジカルが強いので、足を止めさせるためボディーから崩さなさければならない」と繰り返し強調。この日、ミット打ちでボディー連打などを確認した村田を、「今日はボディーから崩すことできている」と評価した。

 さらに、「(ブラントとの)1戦目を見たが、村田は待ちすぎた印象がある。自分から仕掛けることをした方がいい」と指摘。「会長をはじめ、トレーナー陣はいいチームだと思うし、間違いなく勝てる」と断言しつつ、「それは相手が弱いと言うわけではなく、試合は厳しいものになると思う」と予想した。

 村田は名伯楽の指導を「刺激として、考え方とか見方とかが違うので、いいんじゃないですか。ありがたい。集中しろとか手を出し続けろとか言うぐらいで、打ち方うんぬんは言わない」と歓迎。「ネガティブ発言をする人ではないですが、厳しい。ブザーが鳴って手を止めたら、『なんで止めるんだ』と言われた。ずっと軍隊でアマチュアを見ていたから、オールドスクール(古風)な感じがあっていいですよ」と笑顔で話した。

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