ボクシング世界選手権代表選考会、激戦フェザー級は堤ら4人が激突

世界選手権代表選考会の開会式に臨む藤田健児(左端)、村田昴(左から2人目)、森坂嵐(左から3人目)、堤駿斗(右から3人目)
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 東京五輪での実施が決まったボクシングの世界選手権(9月、ロシア)の代表選考会が、都内の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で14日から始まる。選考会が実施されるフェザー級(57キロ級)とライトヘビー級(81キロ級)に出場する上位各4選手が集合した13日には、同所で開会式が行われた。

 フェザー級には、国際ボクシング協会(AIBA)階級のバンタム級(56キロ級)から堤駿斗(東洋大)、村田昴(自衛隊)、ライト級(60キロ級)から森坂嵐(東農大OB)、藤田健児(自衛隊)が参加する。注目は今年5月の国際大会(ロシア)を制し、MVPも獲得したホープの堤だ。習志野高2年の時に世界ユース選手権(ロシア)で日本人初の金メダルを獲得。同3年でWBA・IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(相模原青陵高)以来となる高校生の全日本王者となっている。

 また、村田は昨年の全日本選手権と国体の2冠を獲得。森坂は16年リオデジャネイロ五輪代表で、2大会連続の五輪出場を目指している。藤田は、高校総体3連覇や全日本選手権優勝など実績十分。有力選手4人が集まるフェザー級は激戦区となっている。

 開会式を終えた堤は、普段より1キロ増で戦うことに「自分は56キロでもきつい方なので体に負担が少ない。いつもよりパワーが出せる」と自信を見せた。「これだけ厳しい戦いは久しぶり。楽しみでワクワクしている」と目を輝かせた。村田も「緊張より楽しみ」と笑顔を見せた。

 一方、階級を下げる森坂は「2年くらい60キロで戦ってきたので、いつもより計画的に減量を進めた」と言う。「ずっと2大会連続での五輪出場を目指してきたので(競技開催が)決まってさらに意気込みが強くなった」と語った。

 フェザー級の日本代表は14日から16日まで各選手総当たりのスパーリングで決まる。ライトヘビー級については、今選考会が世界選手権出場の可否を決める判断材料となる。この2階級以外でAIBA階級と体重区分が同じか変更幅が少ない4階級では、昨年度の全日本選手権の優勝者が代表に決まっている。

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