SANADAが地元で初V王手!夢破れた棚橋「扉は閉まってしまった」
「プロレス・新日本」(23日、新潟・アオーレ長岡)
優勝者が現地時間4月6日の米ニューヨーク・マジソンスクエアガーデン(MSG)大会でIWGPヘビー級王者ジェイ・ホワイトに挑戦できる権利を得るシングル戦トーナメント「ニュージャパンカップ」の準決勝戦2試合が行われ、オカダ・カズチカとSANADAが24日の決勝戦に駒を進めた。
新潟出身のSANADAは、自身に大声援を送り、人気者の棚橋にブーイングを浴びせる地元ファンの後押しを受けて奮闘。ドラゴンスクリュー、長時間のテキサス四つ葉固めなど棚橋の右足集中攻撃を耐え抜き、タイガースープレックスなどの大技を繰り出して反撃する。ラウンディングボディープレスの連発は2発目にヒザを立てられたものの、最後は自身のジャパニーズレッグロールクラッチホールドを同じ技で切り返した棚橋を必殺のSkull Endで捕らえてギブアップを奪った。
試合後、口数の少ないSANADAは地元のファンに「携帯電話のライトをオンにして下さい」と呼びかけ、照明を落とした場内に星のような光をちりばめる幻想的なムードを演出。さらに、「ここだけの話をしてもいいですか。でもとかやっぱりという言葉が嫌いなんですけど、でもやっぱり、日本で一番、ここ長岡が好きです」と、地元Vを誓うかのように宣言した。
一方、敗れた棚橋は「ニューヨークのメインへの扉は閉まってしまった。今、このコンディションで一生に一回間に合うかどうかのチャンスだったのに。悔しいな」と、右ヒザの古傷を抱えながら夢見たMSGメインイベントの舞台を逃してガックリ。「ハイフライ(フロー)、打ちてえな。ハイフライを、ハイフライを、打てる万全の状態にして、オレはハイフライを待ってます」と自身の得意技を連呼して巻き返しを誓った。


