大の親日家デストロイヤーさん 「敵国でも恋に落ちた」、旭日双光章受章
覆面のプロレスラー「ザ・デストロイヤー」として日米で活躍したリチャード・ベイヤーさんが7日、米ニューヨーク州北部バファロー郊外の自宅で、88歳で死去した。息子のカートさんがフェイスブックで明らかにした。
デストロイヤーさんは大の親日家だった。94年に現役引退後は米国に戻って体育教師になり、日米のレスリング選手育成に尽力。東日本大震災の支援活動も行った。一方で度々来日し、プロレス界との接点を持ち続けた。
2017年には秋の叙勲で旭日双光章を受章。18年2月にバファローで開かれた記念式典には白い覆面で臨み、「日本は戦争をした敵国で憎んでもいた。でも日本と恋に落ちてしまった」と感慨に浸った。
今年2月の馬場没後20年追善興行に参加の意向を示していたが、無念のドクターストップ。馬場さん、引退式のブッチャーにメッセージを寄せた。東京五輪に合わせた訪日へも意欲を見せたが、かなわなかった。