大仁田、両ヒザ手術で復帰未定!“無許可”電流爆破乱発で登録商標出願

 「プロレス・スターダム★アイドルズ」(11日、新木場1stRING)

 大仁田厚(61)が22日に、佐賀県内の病院で古傷の両ヒザにメスを入れることを発表。復帰時期は全くの“白紙”で、長期欠場となるのが濃厚だ。

 この日、第1試合終了後に記者会見した大仁田は「(ジャイアント)馬場さんの追善興行(19日、東京・両国国技館)が終わったら、21日に入院して、22日に人工関節を入れる手術を受けます。経過は追って報告しますが、復帰の時期はまだ分かりません。ボランティアレスラーとして、プロレス界発展のため、戻ってきたい」と話した。

 大仁田は83年4月20日、全日本プロレス・東京体育館大会で、へクター・ゲレロを破って、当時保持していたNWAインターナショナル・ジュニアヘビー級王座の防衛に成功したが、試合後のアクシデントで左膝蓋骨を粉砕骨折。完治しないまま、見切り発車で復帰したものの、思うような試合ができず、85年1月に引退を余儀なくされた。

 その後、復帰と引退を繰り返したが、左ヒザをかばうため、右ヒザも悪くなった。昨年10月に7度目の復帰を果たしたが、両ヒザの状態は悪化し、痛みがひどく、最近では満足に歩くことすらできなくなっていた。この手術は、現役生活を続けるための措置だが、復帰の時期は全く見えない。この影響で、GCW(ゲーム・チェンジャー・レスリング)の4月5日(現地時間)、米ニューヨーク大会への参戦は中止となり、サイン会と撮影会のみに変更された。2・19両国大会を最後に、当分、大仁田の試合を見ることはできないようだ。

 また、大仁田は17年10月に7度目の引退後、乱発される“無許可”の電流爆破デスマッチの開催に警鐘を鳴らした。大仁田は「プロレス界発展のため、電流爆破をやるのはいいが、もっと大事にしてほしい。『プロレス大賞』のベストバウトも取った大事なコンテンツ。オールドファンから、アメリカを筆頭に、オーストラリア、イギリスと、電流爆破のオファーがたくさんきてる。“無許可”で乱発されると希少価値がなくなる。使いたかったら、筋を通して、ご一報願いたい」とクギを刺した。

 いうまでも電流爆破は大仁田が考案し、FMWの90年8月4日、東京・汐留大会で、ターザン後藤を相手に初めて実施。その後は、大仁田の“専売特許”として、新日本プロレス、プロレスリング・ノアといったメジャー団体でも開催されてきた。

 すでに、大仁田は1月8日付で、特許庁に「電流爆破」の商標登録を出願中であることを明らかにし、「(申請が)認められると、それまで使った興行的なものとかを訴えることが出来るわけ。損害賠償として。事前に、登録中に誰かが興行をやるとするじゃないですか。それによってウチらが損害を受けた場合には、損害賠償として法的な処置をすることが出来ます。結局は貴重に扱ってもらいたいと。世界中のハードコアのレジェンドとして、世界中が認めてるわけですから、それに対しての敬意は表してもらいたいということです」とコメントした。

 なお、2・11新木場大会で、大仁田は痛みをおして、第1試合のロイヤルランブル、メインイベント(第4試合)と2試合に強行出場。メインでは橋本友彦、保坂秀樹、寧々∞D.a.iと組んで、タイガー戸口、怨霊、ハンター五条、定アキラ組と、ストリートファイトバンクハウス有刺鉄線ボード8人タッグデスマッチで激突。手負いの身ながら、大仁田は怨霊に机上パイルドライバーを決めるなど奮闘。最後はパートナーの寧々が怨霊を首固めで丸め込んで勝利を飾った(11分17秒)。試合後、ファンに「両国が終わったらヒザを手術します。ブランクを経て45周年になります。(リングに)戻ってこれたら、ここにいるみんなは(会場に)帰ってきてください!」と絶叫していた。

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