那須川-メイウェザー戦まだルール未定…決まってるのは蹴ったら罰金5・5億円だけ

 「RIZIN」(31日、さいたまスーパーアリーナ)

 出場選手インタビューが29日、都内で行われ、来日したばかりのボクシングの元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー・ジュニア(41)=米国=も登場した。キックボクシングRISEフェザー級王者の“神童”那須川天心(20)=TARGET=とボクシングルールのエキシビションマッチで対戦するが、「3ラウンドなら練習しなくても問題ない」と余裕たっぷりに言い放った。那須川サイドの関係者は、ルールがまだ決まっていないことと、那須川がメイウェザーを蹴った場合に5百万ドル(約5億5千万円)の罰金を課すことになっていることを明らかにした。

 “お騒がせ男”メイウェザーがリングに立つまで、もうひと騒動あるかも知れない。先日に那須川-メイウェザー戦は双方が8オンスのグローブを着用、体重は66・7キロ以下などのルールがRIZINから公表されていたが、この日、那須川サイドの関係者は「まだ決まっていない。決まっているのはこちらが蹴ったら5百万ドルの罰金ということだけ」と衝撃の事実を明かした。

 同関係者は、ウエルター級でも世界王座を奪取しているメイウェザーはプロボクシングのルールなら10オンスのグローブを着用することになっており、4階級下のフェザー級の那須川と同じ8オンスを着用することを疑問視。30日の前日計量後に行うルールミーティングで決定するとのことだが、「お前らが8オンスならこっちも8オンスだと言ってきた。危険でしょ。こっちには彼を守る義務がある」と主張する意向を示し、紛糾する可能性が出てきた。

 那須川は、この日のインタビューの時点でメイウェザーの来日が確認されていなかったが、「試合は絶対にやるとは思うので、100%出すだけ。今までは受けて立つ立場だったが、今回はチャレンジャーとして挑めるので、メンタル的には問題ない」と動揺なし。「減量がないので、疲労だけ抜いて、いつも通り」と順調な調整もアピールした。

 驚異的な防御技術を誇るメイウェザー攻略へ、「自分の攻撃を全部よけようとしてくると思うけど、自分がやってきたことをしっかり出してパンチを絶対に当てたい」と意欲十分。逆に体格差を利用して倒しに来たことも考え、「全身体能力を使ってもらわない動きをしたい。もらっても何とかなると思う」と話した。

 そして、「メイウェザー選手をぶっ倒してやりたい気持ちが強い。日本のアスリートを代表して戦いたい」と言葉に力を込めた。

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