亀田3兄弟いとこ・京之介は判定勝ち 元ヤン対決、手数少なく「すいません」

4回、溝越斗夢(右)に右フックを見舞う亀田京之介=後楽園ホール
3枚

 「ボクシング・4回戦」(12日、後楽園ホール)

 「亀田3兄弟」のいとこ“浪速の狂拳”亀田京之介(20)=協栄=がプロ3戦目となるフェザー級4回戦に臨み、3-0(39-37、40-37、40-36)で“西三河の蜥蜴”こと溝越斗夢(19)=緑=に判定勝ちした。

 亀田3兄弟の父・史郎氏の兄の長男である京之介。プロ3戦目は3戦2勝(2KO)1分けと無敗の溝越を迎えた。ともに元ヤンキーということで試合前からヒートアップ。溝越の異名が“トカゲ”であることから京之介が「踏みつけたる」などツイッターを通じ、舌戦を繰り広げた。

 戦前のヒートアップと反して試合は、両者手数の少ない慎重な展開。2回終了時はすぐにコーナーに戻らず、言い争う場面があった。結局最後までダメージを与えるパンチはなかったが、長いパンチを要所で打ち込んだ京之介が判定勝ちした。

 試合後は溝越と抱き合ってスポーツマンシップを見せた浪速の狂拳。「相手も強かったし、全然まだまだ練習不足ですけど、勝てて良かったですね」と安どの表情を浮かべた。判定完勝でも手数の少なさは自覚していたようで「自分では納得した試合じゃないし、高いお金でチケットを買ってくれたお客さんに謝りたいですね。すいませんでした」と頭を下げた。そして「もっともっと頑張って、レベルアップして、次の試合では新しい亀田京之介を見せたいと思います」と誓った。

 京之介は史郎氏の指導の下、6歳から英才教育を受けた。凶暴な性格ゆえ、一時非行の道に走りボクシングから離れたが、18歳で一念発起して上京。しかし“亀田家の秘密兵器”の触れ込みで臨んだ元日のデビュー戦では、木元紳之輔(ワタナベ)にまさかの2回TKO負け。亀田家初のKO負けという屈辱に、控室で号泣した。

 プロの厳しさを知ってからの5月の2戦目で渡辺和幸(上滝)に2回TKO勝ち。待望のプロ初勝利を飾り、今回の試合を迎えていた。

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