井上尚弥 “次も1回KO”の期待に苦笑「宣言はしませんよ!」

WBA世界バンタム級タイトルマッチから一夜明け、試合を振り返る井上尚弥。左は父の真吾トレーナー。右は大橋秀行会長(撮影・堀内翔)
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 WBA世界バンタム級王者の井上尚弥(大橋)が8日、横浜市内の大橋ジムで、「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の1回戦を突破して一夜明けての心境を語った。同級世界4位で元同級スーパー王者のフアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)に1回1分10秒でKO勝ちという結果で世界を震撼させたが、次回も1回KOかと水を向けられると「やめてくださいよ」と苦笑していた。

 井上は今年5月に、バンタム級世界タイトルマッチでジェイミー・マクドネル(英国)に1回1分52秒でKO勝利しており、2試合連続での1回KOを達成した。こうした流れからの質問だったが、井上は「やめてくださいよ。KO宣言はしませんよ!」と苦笑い。「マクドネル戦を超える衝撃をと考えることがあったので。たまたまああいう風になったから良かったですけど。それがまた次もという保証はないです。トップレベルで」とKOには固執しなかった。

 しかし、「次回は完封します」と相手に当てさせないボクシングにはこだわりを見せた。

 1回1分10秒でのKOは日本人による世界戦の最短記録。世界戦7戦連続KO勝利、世界戦通算11試合KO勝利も日本新記録となった。「今回も試合1つ1つに対して、自分のやれることをやったらついてきた記録なので。この先もそういう形で超えていけたらいいですね」と、目の前の試合に専念すると語った。

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