師匠が“4階級制覇”に太鼓判?長谷川穂積氏、東京卓球選手権出場

 下之段志保コーチ(左)の指導を受ける長谷川穂積氏=TTSタカハシ 垂水TTスタジオ
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 デイリースポーツボクシング評論「拳心論」の元世界3階級制覇王者、長谷川穂積氏(37)の挑戦シリーズ。今回は、卓球の日本三大オープン大会と呼ばれる「東京卓球選手権」に出場した。中学時代から卓球の腕には自信があるチャンプが初めて本格的な大会に臨んだきっかけは、「笑点」でおなじみの落語家・三遊亭小遊三(71)へのリベンジ。“宿敵”との対決に向けて、3カ月の猛特訓を重ねたが、小遊三師匠に完敗するなど結局1勝2敗で決勝トーナメントには進めなかった。

 卓球の練習を本格的に始めたと聞いた時、いくら凝り性なチャンプでも趣味の延長だと思っていた。しかし、練習は超本気。元実業団選手の下之段コーチとの激しいラリーはスパーリングさながらの気迫だった。

 「タッチの感覚も勘もどちらもいい」と同コーチも目を見張る資質だが、それ以上に3度も世界を極めた王者の真しな姿に驚いた。試合前、あごに手を当て考え込むのはボクシングと同じ、緊張している時の癖だ。

 “宿敵”の小遊三師匠は「基本がしっかりしてるね。ボクサーの動きじゃなかったよ」と驚いた。「卓球は減量しなくていいんだから“4階級制覇”しなきゃ」とオチもつけつつ、全日本選手権の年齢別など4つ目の王座も夢ではないと言う。

 決勝トーナメントを観戦しながら「こういう感じでやりたかったな」とつぶやいた、根っからの勝負師。生涯スポーツとも呼ばれる卓球だ。リベンジのチャンスも無限大。チャンプのさらなる進化がみたい。(デイリースポーツ・船曳陽子)

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