「２０１７年度プロレス大賞授賞式」（東京スポーツ新聞社制定）が１８日、都内のホテルで行われ、２年連続のＭＶＰに選ばれた内藤哲也（３５）＝新日本＝が、ライバルのオカダ・カズチカ（３０）＝新日本＝を超える３年連続受賞を宣言するとともに、ドームツアー実現を目標に掲げた。

　ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを率いて旋風を起こし続け、２年連続で晴れの舞台に立った内藤。１７年を通してＩＷＧＰヘビー級王座を保持し続けたオカダを押しのけてＭＶＰに選ばれたことで、「『ＩＷＧＰヘビー級王座を超えた存在』、この言葉が大げさではないということを、みなさまに証明できたのではないでしょうか」などと“制御不能節”であいさつした。

　来年度はアントニオ猪木、天龍源一郎しか達成していない３年連続ＭＶＰが期待される。オカダも２年連続止まりで、達成すれば“オカダ超え”にもなるが、「自分ではもう超えていると思いますけどね。このまま行ったら、またこの授賞式に出席していることは間違いないでしょう。プロレスで一番大事なのは強さ。それは間違いない。でも、それ以外の部分でオカダには足りないところがいっぱいある。このまま彼がチャンピオンで居続けたとしても、ＭＶＰは遠いんじゃないですか」と自信たっぷりに宣言した。

　また、ＩＷＧＰヘビー級王座への興味については「やはり（毎年恒例１月４日の）東京ドーム大会のメインイベントはＩＷＧＰヘビー級王座戦であるべきだと思っているので、来年の東京ドームのメインイベントを狙うにはチャンピオンになるか、挑戦権を持ってなきゃいけない。それは分かってますが、ボクから追いかけなくても、王座がボクを追いかけてきますよ」と不敵にコメント。

　さらに将来の夢を問われると、「新日本プロレスの会社も選手も、みんな海外に目を向けている。悪いこととは思わない。でも、みんなが海外海外というのなら、オレは国内を独占しますよ。一つ、国内の目標として、ドームツアーをやりたい。１０年かけて回しましょうじゃ意味がない。１年間で日本中のドームをすべて回りたい。厳しいだろって思うかも知れないけど、そこまでオレとロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンが新日本プロレスを引き上げていきますよ」と壮大な考えをぶち上げた。