クリス・ジェリコ 新日本で故・冬木弘道さん愛披露「彼こそ真の戦士」

椅子攻撃で互いにダメージを受けるケニー・オメガ(左)とクリス・ジェリコ(撮影・出月俊成)
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 「プロレス・新日本」(4日、東京ドーム)

 IWGP US王座選手権試合が行われた。世界最大の米団体WWEのスーパースター、クリス・ジェリコが20年ぶりに新日本マットに参戦し、王者のケニー・オメガに挑戦。ウォール・オブ・ジェリコやコードブレイカーなどの必殺ムーブを披露したが、最後は椅子の上への片翼の天使を食らって撃沈した。

 レジェンドは、この日はアウェーの地で外敵に徹した。反則なしの特別ルールで、パイプ椅子攻撃など執拗(しつよう)なラフファイトでオメガを血染めにし、観客からは大ブーイング。必殺技のウォール・オブ・ジェリコ(逆エビ固め)を計4度繰り出したが決めきれず、コードブレーカーもカウント2・9で返された。

 試合後のインタビューでは荒れ狂い、「負けて最低最悪の気分だ。今日の試合に負けたことで、そして日本のファンの反応を見たことで、日本に戻ってくることは二度とないだろう」と捨てゼリフを吐いた。ただ、世界中が注目したカードで激闘を繰り広げ、「負けはしたものの自分のパフォーマンスに一切恥じることはない。新日本プロレスを世界的な次のレベルに押し上げたことは誇りに思っている」と胸を張った。

 また、試合では若手時代に日本マットで得意ムーブにしていたセカンドロープからのムーンサルトプレス「ライオンサルト」を披露。さらに、当時所属していた冬木軍のリーダーである故・冬木弘道さんの決めポーズも披露した。

 ジェリコは「冬木さんこそが真の日本の戦士だと思っている。彼こそが天才で、さまざまなことを気にせず、自分自身のことをやり遂げた人」と話し、「彼を尊敬しているという思いから(ポーズを)出した」と明かした。“三つ子の魂百まで”とばかりに、情の厚さをうかがわせた。

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