井上尚弥スッキリKO締め宣言 10月に長男誕生、パパ初星贈る!

 「ボクシング・WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(30日、横浜文化体育館)

 ダブル世界戦の前日計量が29日、都内で行われ、出場4選手とも1回でクリアした。WBO世界スーパーフライ級王者・井上尚弥(24)は52・1キロ、挑戦者ヨワン・ボワイヨ(29)は51・5キロ。井上尚は7度目で同級最後となる防衛戦をKO勝利で飾ると誓った。

 水分補給した井上尚は「毎回毎回、この瞬間はホッとします」と息をついた。「今回が(同級)最後と決めているので、ここでつまずくわけにはいかない。ラストだから踏ん張れたというのもある」と、厳しい減量の日々を振り返った。

 同級での7試合は常に減量苦があった。それでもビッグマッチ実現を目標に同級で踏みとどまってきたが、来年2月に予定していたIBF同級王者ヘルウィン・アンカハス(フィリピン)との統一戦が消滅。同級に残る理由はなくなった。

 「正直、やり残した感はあるし、ガッカリした気持ちもある。(試合を)やりたいと思う選手とやれなかったのが一番。でも、来年はバンタム級でできる楽しみもあるし、いろんな気持ちがあります」と複雑な思いを吐露した。

 10月に第1子の長男が誕生したばかりだが、試合に備え1日から家族を夫人の実家に帰していた。「今夜帰ってくるので、会って心もリラックスしたいですね」と父親の顔を見せた。父の真吾トレーナーも「おやじとして思うところはあるはず」と、新たな力を期待している。

 「区切りの試合。いい試合をしてKOで終わらせたい」。パパとして迎える初の試合、そして同級最後となるV7戦を有終の美で飾ることを約束した。

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