多田悦子がWBOAP新女王 世界王者・江畑佳代子に挑戦状
「ボクシング・WBOアジアパシフィック女子ミニフライ級王座決定戦」(10日、後楽園ホール)
前IBF女子世界ミニフライ級王者の多田悦子(真正)が、前IBF女子世界ライトフライ級王者の柴田直子(ワールドスポーツ)を3-0の判定(80-72、78-74、77-75)で下し、王座を獲得した。
1回から激しい打ち合いとなったが、多田の左が攻勢。中盤以降はボディーへの左ストレート、左アッパーで圧倒した。今年1月、中国マカオで王座陥落からの復帰戦となる多田は「久々(13年3月以来)の日本人との対戦で楽しみ。トレーニング方法を変えた」と自信を持って臨み、結果を出した。
両者は12年9月16日に当時WBA女子世界ミニマム級王者の多田が、挑戦者で東洋太平洋王者の柴田を3-0の判定で下したが、ともに36歳で迎えた2度目の対戦も多田のものだった。
勝利者インタビューで多田は「勝ったので、WBO世界(同級)王者の江畑(佳代子=ワタナベ)さんに挑戦できると思う。江畑さん!来てますか!」と声を掛けた。南側のシートに座っていた江畑が手を上げて応えると「大先輩!もし正式に決定したら、きっちり仕上げて恥じないよう闘います。よろしくお願いします」と、挑戦状をたたきつけた。