金メダルと世界王座どっちがうれしい?村田「夢見心地は金メダル。重みはベルト」

 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)

 今年5月に不可解な判定で敗れたロンドン五輪ミドル級金メダリストで、同級1位の村田諒太(31)=帝拳=が、王者アッサン・エンダム(33)=フランス=とのダイレクトリマッチに臨み、7回終了TKOで王座を獲得した。

 日本ジム所属選手がミドル級世界王座を獲得するのは1995年12月にWBA世界同級王座を獲得した竹原慎二氏以来2人目。日本の五輪メダリストがプロ転向後に世界王座を獲得するのは村田が初めて。

 試合後のインタビューで金メダルを獲った時と今回のベルトはどっちがうれしいと尋ねられた村田は少し考えてこう答えた。

 「経験値が違う。金メダルを獲った時はこの先どうなるのか訳が分からないところがあった。今は分かる。ベルトを持つことでともなう責任も」

 その上で新チャンピオンは違う種類の達成感を表現した。「夢見心地は金メダル。重みはベルト」。ベルトを持つ責任とともに村田の王道が始まる。

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