吉野修一郎が初王座、ラフファイトはね返す 日本ライト級

 6戦目で日本王座を獲得した吉野修一郎
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 「ボクシング・日本ライト級王座決定戦」(21日、後楽園ホール)

 同級1位の吉野修一郎(三迫)が、同級2位のスパイシー松下(セレス)を7回1分23秒TKOで下し、プロ6戦目で初王座を獲得した。吉野は6勝(4KO)無敗、松下は17勝(2KO)10敗1分とした。

 序盤は足を使われ、クリンチや首に手を巻き付かれるなどのラフファイトに戸惑う吉野だったが、接近戦ではショートアッパーをボディーに打ち込みダメージを与えた。

 「ビデオで見て想定はしていたけど、思った以上にやりにくかった。頭と肘打ち、あとラリアット」と振り返った。それでも「自分のボクシングをすれば(相手は)つぶれると確信していた」と冷静さを失わなかった。

 5回を終えた時点でジャッジ1者が3ポイント、2者が1ポイント差とリードは僅差だった。「もっと離しているかと思ったけど、ここからが試合のラウンドだと思った」と、ギアチェンジ。連打で追い込み左フックから右ストレートで最初のダウンを奪った。さらに右を浴びせてストップを呼び込んだ。

 高校4冠をひっさげ、鳴り物入りでプロ入りした吉野は「日本チャンピオンは自分にとって取って当たり前。ここからがスタートです。もっと強くなってさらに上を目指します」と誓った。

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