エンダム挑発 村田は「イージー」右対策万全 前回ダウンも「もう打たせない」

 「ボクシング・WBA世界ミドル級タイトルマッチ」(22日、両国国技館)

 WBA世界ミドル級王者アッサン・エンダム(33)=フランス=が17日、都内で練習を公開した。前回の対戦で、同級1位の村田諒太(31)=帝拳=の右ストレートでダウンを喫した反省から、万全の右対策を練ってきたもようで、練習ではその片りんをうかがわせた。「再戦はイージー」と言い切るなど、王者は自信満々だった。

 試合を5日後に控えた本番モードは、バンデージの巻き方からも伝わってきた。エンダムの両拳はペドロ・ディアストレーナーの手で、約20分かけて本番さながらに固められた。

 ミット打ちでは右を外して右カウンターを打ち込み、プレスに対しては左右のステップで回り込む動きを繰り返した。前回の対戦で4回に右ストレートを浴びてダウンした反省を踏まえ、“クセ者”で知られるキューバ人、ディアストレーナーの指導で念入りに対策を練ってきたのは明らかだった。

 サンドバッグにゴム製の顔型を取り付けて打ち込み、両手を広げて回転した直後に連打のシャドーをする独特の練習法も披露。アクションごとにディアストレーナーから短いアドバイスをもらった。

 村田の右について「ダウンすると調子が崩れるものだが、立ち上がって30秒くらいで調子が上がるのを感じた」と、効かなかったと言わんばかり。「もう打たれない自信がある」と断言した。さらに「再戦はスパーリングパートナーにだんだん慣れていくことに似ている。今回はイージーだ」と余裕を見せた。

 村田がKO決着を狙っていると聞くと「村田に直接伝えたい。12ラウンド闘える力をつけてくることだ。どちらかが倒れるのならお前だ」と予告。村田対策によほど自信があるのか「週末、嵐が起こる。アフリカン・サムライがリングに見参して、サムライのように勝って『バンザイ』する」と、日本を意識した“リップサービス”も飛び出した。

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