メイウェザー10回TKO順当勝ち “世紀の一戦”マクレガーを連打でストップ

 コナー・マクレガー(左)にパンチを浴びせるフロイド・メイウェザー(USA TODAY・ロイター=共同)
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 「ボクシング・12回戦」(26日、ラスベガス)

 ボクシングの元世界5階級制覇王者で15年に49戦全勝(26KO)のまま引退したフロイド・メイウェザー(40)=米国=が26日(日本時間27日)、米国ラスベガスのT-モバイルアリーナで行われたスーパーウエルター級12回戦で約2年ぶりに現役復帰し、10回1分5秒TKOで総合格闘技UFCで史上初の2階級同時王者を達成したコナー・マクレガー(28)=アイルランド=に順当勝ちした。

 異色の一戦は完全ボクシングルールで行われた。この階級では本来10オンスのグローブを使用するが、今回は特例で一回り小さい8オンスグローブを使用。サウスポースタイルで左ストレートを打ってくるマクレガーに対し、右構えのメイウェザーはガードを固めて慎重に対応。静かな展開で初回は終わった。

 メイウェザーは3回までは様子を見ていたが、4回から徐々に前に出てボディーを攻める。マクレガーは疲れも出て動きが鈍る。じわじわと追い詰めたメイウェザーは9回に右ストレートを的確に当て、ダウン寸前に追い込む。続く10回、グロッキーのマクレガーに鋭い左右連打をたたき込み、レフェリーが試合をストップした。

 メイウェザーは15年5月に元世界6階級王者のマニー・パッキャオ(フィリピン)との“世紀の一戦”を判定で制した後、同年9月のアンドレ・ベルト(米国)との試合も判定勝ち。伝説の世界ヘビー級王者ロッキー・マルシアノ(米国)と並ぶ49連勝を達成したところで現役引退を表明した。

 当初、現役復帰は否定していたものの、UFCのスター選手であるマクレガーと挑発を繰り返し、1試合限定で復帰を宣言。試合前も激しい舌戦を繰り広げ、世界中の注目を集めた。ただ、マクレガーは総合格闘技の王者とはいえ、ボクシングは今回がデビュー戦。“世紀の一戦”と注目される一方で、“世紀の茶番”との声も上がっていた。注目のファイトマネーはメイウェザーが1億ドル(約110億円)、マクレガーが3000万ドル(約33億円)をともに保証され、これに有料放送の契約数による巨額のボーナスが付く。

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