紫雷イオ「断腸の思い」で長期欠場 脳天くい打ちで痛めた首の治療へ

 女子プロレス団体スターダムに所属する前ワールド・オブ・スターダム王者の紫雷イオが22日、都内の事務所で会見を開き、首の治療のため、今後の大会を欠場することを発表した。復帰時期は7月に受ける精密検査の結果次第だが、「とにかく療養が必要」と話しており、長期の欠場になると思われる。

 イオは、5月14日にワールド・オブ・スターダム選手権試合で挑戦者トニー・ストームのパイルドライバーを受けて首を負傷し、しびれなどの症状が出るようになったという。それでも、王者であり、その後の大会も決まっていたため無理をしながら出場を続けたが、21日に14度防衛した同王座を岩谷麻優に奪われたことで、治療に専念するために欠場することを決断した。

 会見でイオは「この数試合は寿命を削られていくよう状態。そんな中で15度目の防衛戦で負けてしまって、やっぱりダメなんだなと察しました。試合内容をセーブすればリングには上がれるとは思うんですけど、それは自分のやりたいプロレススタイルにウソをつくことになりますし、お客様に失礼。断腸の思いではあるんですけど、治療に専念させて頂きたいので欠場させて頂くことになりました」と心境を説明。今後の見通しについては「復帰の時期は検査の結果次第で、まだ決まっておりません」と話したものの、「ドクターストップに近いのを無理をして試合に出ていた状況。手術になれば長期になるでしょうし、そうじゃないとしても、とにかく療養が必要。プロレスラーとしてトップを張り続けて行きたいので、そのために判断を見誤りたくないので休ませて頂きます」と、時間をかけて回復に努める。

 今月は主力選手だった宝城カイリが退団したばかり。続けざまにエースである自身も離脱することにじくじたる思いがあることを認めつつ、「また自分がど真ん中に立ってプロレス界のトップを走るためにも、ここは引かなきゃいけないという感じです。自分はいないですけど、その間のスターダムがどうなっていくかはすごく興味があります」と期待感も示した。

 また、スターダムのロッシー小川社長も主力2人を欠く団体の正念場に「ある意味チャンスなのかも知れない。その間に飛躍する選手も現れてほしいし、現れれば、その選手とイオがやれば面白くなる」と前向き。「マイナスはマイナスなんですけど、マイナスととらえないで、スターダムの新章が始まるみたいな感じですね」と話した。

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