「ボクシング・ＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチ」（２３日、エディオンアリーナ大阪）

　ダブル世界戦のメインイベントでＷＢＡ世界フライ級タイトルマッチが行われ、王者の井岡一翔（２８）＝井岡＝が、３－０の判定で同級２位のノクノイ・シットプラサート（３０）＝タイ＝を下し、５度目の防衛に成功した。井岡は世界戦通算１４勝目となり、元ＷＢＡ世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏の持つ日本記録に並んだ。

　１２年間無敗で６１連勝中の挑戦者を迎えた井岡は、いつものように左ジャブを突いて試合をコントロールする。しかし３回にローブローで減点されたため、得意の左ボディーを使いにくい雰囲気が生じた。それでも６回からは巧みなコンビネーションで圧倒し、１０回には左フックで効かせてダウン寸前に追い込む。驚異的な粘りを見せた挑戦者を倒すことはできなかった。両者ともダウンシーンはなかった。

　井岡の戦績は２３戦２２勝（１３ＫＯ）１敗。ノクノイは６７戦６２勝（３８ＫＯ）５敗。