ボクシング・伊藤雅雪が9回TKOで初防衛 「本当にいい経験になった」
「ボクシング・WBOアジアパシフィック(AP)・スーパーフェザー級タイトルマッチ」(13日、後楽園ホール)
王者の伊藤雅雪(伴流)が、同級7位のロレンゾ・ビラヌエバ(フィリピン)を9回1分40秒TKOで下し、初防衛に成功した。伊藤は21勝(10KO)1敗1分、ビラヌエバは32勝(28KO)3敗となった。
ほぼ一方的な試合展開に持ち込み、7回から猛烈なラッシュ。9回には右で2度目のダウンを奪い、さらに連打で倒すとレフェリーはノーカウントで試合を止めた。
楽な試合ではなかった。2回に最初のダウンを奪ったが、5回に左ストレートを右目に直撃された。「左も右も気を抜いてもらった。ふがいないと思う。もっと早くに倒さなければいけなかった」と振り返った。試合後はドクターチェックを受け、念のために病院に向かった。
「どんどん目が痛くなって、3回からは2重に見えた。目がやばいなと思って不安になった。オレ、こんなところで負けるのかな、と」いう中での闘い。「アクシデントの中で勝ち抜いたこと、あとはしっかり倒せたのはよかった。(ビラヌエバは)パンチがすげーあった。今までやった中で一番パンチがあった。スピードがそれほどなくて、単調だったので助かった。本当にいい経験になった」と言う。
東洋太平洋同級王座との2冠を持っているが「今年は世界を取るつもりで、いや取るので応援をよろしくお願いします」と、大きな舞台に出ていくつもりだ。