井上尚弥、サバ読み王者に必勝宣言
「WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ」(6日、大田区総合体育館)
ダブル世界戦の予備検診が3日、都内で行われ、日本選手最速となる6戦目での世界王座奪取を狙う井上尚弥(大橋)ら4選手とも異常なしと診断された。井上の挑戦を受けるアドリアン・エルナンデス(メキシコ)は、身長が当初伝えられていた173センチではなく162センチだったことが判明。井上陣営は11センチのサバ読みに驚くとともに、勝利への自信を一段と深めた。
日本最速奪取へ、井上に追い風だ。エルナンデスは、世界的なボクシングの記録サイト「ボックスレック」によると身長173センチ、リーチ180センチ。“ビッグバン”という壮大な異名と合わせて大柄な選手と思われていた。
だが、身長、リーチともサバ読みと判明。井上は王者との対面に、「イメージと違って小柄な印象」と拍子抜け気味で、「王者のオーラ?ないです」と動じなかった。
トレーナーの父・真吾氏も「ビックリしたが、その分、リードは当てやすいと思う」と話し、ジムの大橋秀行会長も「一段と勝利を確信した」とニヤリ。井上自身も「必ず勝って記録を作りたい」と、表情を引き締めて王座奪取を宣言した。