日本ハム・新庄監督 政権初貯金「5」山崎完投星、3・5差のまま首位ソフトバンク追走

 「西武1-2日本ハム」(30日、ベルーナドーム)

 日本ハムはまた接戦での強さを発揮した。先発の山崎が9回1失点完投。打線も苦しみながら八回に勝ち越した。今季の1点差ゲームは7勝1敗。新庄監督は「ピリピリする試合で、1点差で勝って選手も成長にしかならない」と充実の表情を浮かべた。

 山崎が流れをつくった。5回まで完全投球。六回に初安打から1点こそ失ったが、9回を3安打1失点で無四球。わずか97球で自身7年ぶり2度目で、移籍後初の完投勝利を飾った。

 「新庄監督から七回くらいに『最後まで行くぞ』と言ってもらえたのでうれしかった」と気持ち良さそうに汗をぬぐった。指揮官は「120球だろうが、同点に追いつかれても山崎君でいきたかった。チームの勝ちも大事だけど、山崎君の成長がもっと大事だと判断した」と最後まで任せた理由を明かし、「さすがやね。1000点満点。最高」と絶賛した。

 攻めの野球も見せた。初回は松本剛が二盗を決めて先制につなげるなど3盗塁。指揮官は「アウトになってもいいという覚悟でどんどん走ろうって。バッターへの集中が半減しましたよね」と狙い通りかき回し、相手のリズムを崩した。

 新庄監督就任後は最多で、球団としては19年8月7日以来の貯金5で4月を終えた。首位・ソフトバンクとは3・5差のまま。「このままいきたいっす。ソフトバンクさんも調子いいんで、ついていって直接対決で縮めたい。むちゃくちゃ楽しみ」と不適な笑みを浮かべた。

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