三浦「力もらった」オルフェ級圧勝だ

 「WBC世界スーパーフェザー級タイトルマッチ」(31日、大田区総合体育館)

 ダブル世界戦の前日計量が30日、都内のホテルで行われた。WBA世界スーパーフェザー級戦(リミット58・9キロ)は王者・内山高志が58・8キロ、挑戦者・金子大樹が58・9キロ、WBC同級戦は王者・三浦隆司と挑戦者ダンテ・ハルドンがともに58・9キロで、4人全員が1回目でパス。三浦は競馬の有馬記念で圧勝したオルフェーヴルと誕生日が同じ5月14日であることから、自身も圧勝でV2を飾ることを宣言した。

 リミットの58・9キロで計量をパスした王者・三浦は、カメラマンのリクエストに応えて力強くマッチョポーズ。ハルドンとツーショットの撮影にも、「イメージは変わらない。特に何も感じない」と淡々とこなした。

 計量を終えると、すぐに持参したコンソメスープで栄養補給。「調子はいいです。あとは試合に向けて気持ちを高めていくだけ」。夕食は脂身のない牛肉の赤身でエネルギーを充たした。これでボンバーレフトを繰り出す準備は全て整った。

 競馬ファンの王者は、22日に行われた年末のグランプリ、有馬記念に大注目していた。圧倒的な1番人気だったオルフェーヴルは、世界最高峰の凱旋門賞で2年連続2着。世界を相手に真っ向勝負で戦ってきた名馬はラストランを8馬身のぶっち切り勝利を飾り、「すごかった。力をもらいました」と大きな刺激を受けた。

 三浦とオルフェは同じ5月14日生まれ。さらに「翌日の阪神カップ(G2)を勝ったリアルインパクトも同じ誕生日なんです。験がいいですね」と笑みがこぼれる。今度は自身がオルフェに負けない豪快なKOを披露するだけ。ターフではなくリングで、G1級の圧巻パフォーマンスを発揮する。

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