五十嵐、八重樫へ闘志むき出し

 「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(4月8日、両国国技館)

 トリプル世界戦に臨む帝拳ジム所属の王者・山中慎介、王者・五十嵐俊幸、挑戦者・三浦隆司の公開練習が4日、都内の所属ジムで行われ、それぞれ3ラウンドのスパーリングなどで汗を流した。

 五十嵐が、八重樫への闘志をむき出しにした。10年以上前から知り合いで、アマチュア時代の対戦は4戦4勝だが、「全部勝っているが、ここで負けたら水の泡になる。今回も絶対に負けたくない一心」とライバル心メラメラ。「練習中も、苦しくなったときには『あの人だけには負けない』という気持ちで、もうひとがんばりできたりする」と意識している。

 警戒するポイントを「身体能力が高くて、特にスタミナがある。苦しいときの精神力も強いと思うが、そういう面で負けないようにしたい」と説明。対策には「アウトボクシングと接近戦のバランスをふまえて、長い12ラウンドのシーンに応じて最適な戦いを選択したい」と話す「トータルボクシング」を掲げた。

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