大鵬さん孫プロ格闘家に!初代虎に入門

 初代タイガーマスクの佐山聡(55)が14日、東京・文京区の興義館で、1月に死去した元横綱大鵬の納谷幸喜さん(享年72)の孫で4人兄弟の長男、納谷幸男君(18)を門下生にし、総合格闘家として育成することを明らかにした。3月の高校卒業と同時に受け入れ、将来的に米国総合格闘技団体UFCの王者とするべく、指導していく。196センチ、120キロと超大型の納谷君は、早ければリアルジャパンの3・22後楽園ホール大会でファンにお披露目される。

 大鵬を祖父、貴闘力を父にもつ、文句ない血筋の有望株がリアルジャパンに入門する。佐山は20年来の親交がある、幸男君の父で元関脇貴闘力の鎌苅忠茂氏から当初、「息子をプロレスラーにさせたい」といわれたため、「ウチじゃなくても、ほかを紹介できれば」と考えていたという。ところが、対面した際に納谷君が「格闘技をやりたい」と希望したため、「ヘビー級だし、それならウチで」と引き受けた。

 大器を預かる佐山は「プレッシャーはある」と話しながらも、「体の大きさはすごく魅力」と素質にほれ込んでいる。「ウチでやるからには、UFCですか。そこを目指して」と断言した。佐山流で、技術だけでなく心も鍛えていく。「大鵬親方も礼儀作法とかをしっかり言われてたみたい。親方(鎌苅氏)からも“厳しくしてやってほしい”と言われてる」と明かした。

 3・22後楽園でのお披露目が有力だが、デビュー時期などは未定。佐山は「(練習などを)見てみないとまったく分からないが、3年であるところまでいかないとダメだと思う」と厳しい表情で話した。また、「一代限りだから使わせない」とリングネームでの“大鵬襲名”は否定した。

 入門までにジョギングによるスタミナづくりを課されている納谷君は、高校卒業後の3月中に入寮。この日、募集が発表された13年度4月入門の「虎の穴」新弟子の同期と切磋琢磨(せっさたくま)していく。

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