元五輪代表の新日・中西ショック隠せず

 92年バルセロナ五輪レスリング男子フリースタイル100キロ級代表の新日本・中西学(46)が13日、20年五輪からのレスリング除外危機に衝撃を受けたことを明かした。都内の新日本道場を訪れた中西は「ショック。地味なスポーツできついけど、五輪があるから、そこを目指してやっている。(日本は)実績も残してるから」と選手を思いやった。

 除外なら打撃は計り知れない。「競技人口が減ってしまう。ただでさえ、オレの母校(京都・宇治高、現・立命館宇治高)のレスリング部はなくなってる。第1回からやってて、古代五輪では最後の最後の種目がレスリングだったと聞いたこともあるのに…」と、やるせなさそうに話した。

 新日本所属では唯一の五輪経験者。バレー・大林素子、バドミントン・陣内貴美子、体操・池谷幸雄らと日本代表として出陣した中西は、出席した閉会式を思い浮かべながら「世界選手権だけじゃあ…。五輪がある方が夢がある。全世界に放送されながら戦えるんだから」と語気を強めた。

 「レスリング、五輪があったからご飯を食っていけてる。東京開催でやってもらわないと」。レスリングを愛する男は、9月の総会で奇跡が起きることを強く望んだ。

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