山口が白井・具志堅ジム初の世界王者に

 「WBA女子Sフライ級タイトルマッチ」(9日、後楽園ホール)

 挑戦者・山口直子(白井・具志堅スポーツ)が4度防衛の王者・天海ツナミ(アルファ)を3‐0の判定で下し、新王者となった。山口は天海のアウトボクシングに苦しんだが、後半に入り手数の減った天海にプレッシャーをかけ優位に立った。元世界王者の具志堅用高氏(本紙評論家)が会長を務める白井・具志堅スポーツジムは男女通じて7度目の世界挑戦で初めて奪取に成功した。

 技の天海と力の山口。日本女子最高のカードとの呼び声が高かった一戦は山口が制した。11勝のすべてがKOという強打の山口は、天海の華麗なディフェンス技術を細かいパンチで攻略。「すごくうれしい。KO宣言したので悔いは残るが、次に取っておきます」と、2度目の世界挑戦での戴冠を喜んだ。

 世界王者2人の名を冠にした開設17年目の白井・具志堅スポーツジム悲願の世界王座。具志堅会長は「今日取れなかったら一生取れないと思った。やっぱり、いいね。長かったなあ」と話し、自身も巻いたWBAのベルトが帰ってきたことに「久しぶりだね」と感慨深げだった。

 世界王座13度防衛の日本記録を持つ同会長は、山口に「13度は年齢(34歳)的にどうかな?でも日本最強の王者になって欲しい」と期待。ご褒美に約束のロンドン旅行をプレゼントする。

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