セルフレジで戸惑うお年寄りに「もう少し頑張って」と思えることは大事
スーパーなどで普及しつつあるセルフレジ。自分で商品をレジに通し、お金を支払うのだが、戸惑うお年寄りも多いようです。ハイヒール・リンゴが提言しました。
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スーパーで普及してきたセルフレジに戸惑う高齢者の方が多いようです。私自身も後ろにどなたかが並んでたら、戸惑って時間をかけたとき後ろの方に迷惑をかけるなぁ、嫌な顔をされるだろうなと思い、ついつい有人のレジに並んでしまいます。セルフレジに限らず、今はいろいろな場所が自動化されています。セルフのガソリンスタンドもそう。これもやっぱり苦手。人がいるところを選んで行きます。「セルフ」って言われるとついつい身構えてしまうんです。50代の私ですらそうなんです。
でも、もう高齢者ってマイノリティーじゃない。セルフレジでも必ずスタッフがついていてくれてて学べるとか、使い方の講習とかをしたらいいと思います。年寄りはできないからと眉をひそめるのではなく、覚えてもらおう、そして便利だと実践してもらおうという方向にしないと。
スーパーで初めてセルフレジに挑戦したとき、財布の中にあった東京駅の有料トイレで使うコインを気付かずに入れてしまい、機械が止まってパニックになりました。店員さんは汗だくになって、あちこち機械を操作してコインを見つけ「このコイン、この機械には使えませんわ(笑)」。そう言われると、こちらも笑顔で「すみません!!気を付けます」と心から言うことが出来ました。「どうせ出来ないし」「嫌な顔されるし」と避けるのではなく、できないことはできないと周りに聞きつつ、チャレンジすることが歳を重ねていく上で大切ですね。
私の母は80歳を超えていますが、メールも出来るし、LINEもスタンプだって使えます。ただ、やはり情報や仕事の処理能力は落ちているので、そこはこちらも気遣いを忘れません。自分の親と同じように他の高齢者にも心を配れる大人になりたいもの。戸惑うお年寄りに眉をひそめるのではなく、「もう少し頑張って!」と思えることって大事だと思います。去年の誕生日にお祝いメールをくださった方に「今年の目標はかわいく老ける」と返したのですが、実際どうしたらよいのか暗中模索。でも、セルフレジはスルーとできるようになりました(笑)