「第2の○○」って言われるとプレッシャー…大成しない

 吉本の養成所NSC1期生のハイヒール。同期にはダウンタウンや吉本新喜劇座長の内場勝則ら、そうそうたるメンバーが名を連ねる。そのうちのトミーズとは年に1回、同期飲み会を開催。ハイヒール・リンゴは、先日行われたその飲み会の様子を明かした。また従来の弟子制度と養成所のそれぞれのよさをアピールすると同時に、『第2の○○』と称される怖さも語った。

    ◇  ◇

 お笑いを目指すとき、お弟子さんと養成所、私はどちらでもええと思うんです。「この人!」と思える師匠がいたらお弟子さんについても良いし、お笑い全体が好きなら養成所に行けばいい。

 でもお弟子さんにしろ、養成所にしろ「第2の〇〇」って言われて大成してるのを見たことがない。昔“りあるキッズ”というコンビが「第2のダウンタウン」と言われていました。当時小学生のリアルな子どもで漫才がむちゃくちゃ上手かった。だけど…むちゃ売れはしなかったなぁ。(※解散)。

 「第2の○○」って言われると本当にプレッシャーがあるんです。私たちも若いころは「第2のいくよ・くるよ」「第2のこづえ・みどり」と言われたこともありましたけど、「絶対に“第2の○○”と紹介しないで」とずっと言い続けてきました。「第2の」では大きくなれないと感じていたから。

 こんな私にも「弟子にして欲しい」と来た人が何人かいましたけど、すべて吉本の養成所のNSCを紹介しました。というのも私が弟子についていなかったので、お弟子さんにどうしてあげたら正解なのか、対応の仕方がわからなかったんです。

 でもある師匠に「師匠だって人間だから弟子から教えられることもある」って言われました。例えば赤信号は止まらなあかんとか(笑)。お弟子さんが見てるから社会規範を意識するようになるし、「怒る」のではなく「叱る」ことを学べるとか。なるほどと思いました。

 養成所の一番のメリットは同期が多いってことですね。新人の頃に上下関係に気を遣うことなく仕事ができますもんね。吉本の一番の強みは小屋(劇場)があって、テレビやラジオに出られなくても、イベントでネタをブラッシュアップできること。お互い競いあったり支えあったりして、伸びていけるシステムです。

 同期といえば、年に1回NSC1期生であるトミーズ・ハイヒール4人の飲み会をやってるんです。お弟子さんだったら同期といっても若干入門時期のズレがある。でもNSCだと全くの同期だから、ほんとに気を遣わずにいろんなことが話せるんです。この年になったらさすがに注意されにくくなるから、そういう点でもありがたい存在です。

 ちなみにテーマは「最後まで人の話を聞こう」でした(笑)。みんな声が大きいし、話もおもしろいからついつい、人と話してても、話題を取ってしまう。だから4人で「人の話は聞こう」と。初心忘れるべからず-ですね。

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