【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】妻のスマホを見てしまいそう-怪しい行動にモヤモヤ
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
【相談】 妻の行動がここ2、3カ月怪しいので不安です。仕事から帰ってくる時間が遅くなってきていまして。しかも、いつもパンツルックなのに遅くなるときはスカートが増えています。私はコロナ禍を期に在宅勤務が増えたままなので、妻の変化がよく分かります。「最近、遅いね」といたわるように聞くと「接待があるのよ」と言うのですが、どこか嬉しそうです。このモヤモヤをどうしたらいいでしょう。スマホをのぞき見したい誘惑にかられますが、それだけはダメだと自分に言い聞かせています。
【回答】 ご相談ありがとうございます。
配偶者の行動がここ数カ月で変わり、説明と様子が一致しない。これは誰にとっても強い不安をもたらす状況です。まして在宅勤務が多いぶん、日々の微妙な変化がどうしても気になってしまう。そのお気持ち、とても自然だと思います。
まず最初にお伝えしたいのは、この“不安”そのものを否定する必要はないということです。夫婦関係において「何かが違う」と感じたときの直感は、案外鋭いものです。しかし同時に、その不安だけで行動してしまうと取り返しがつかない溝をつくることもあります。スマホをのぞき見したいという衝動を理性で止めている。その判断は、本当に正しいと思います。信頼は一度損なうと戻すのが難しい。あなたはそこを理解されているからこそ踏みとどまっているのでしょう。
では、どうすればいいか。結論から言うと、事実を探ることよりも、“夫婦の対話を整えること”に全力を向けるべきです。
接待という説明が本当かどうかを直接追及しても、相手は防御に回ります。大事なのは「あなたの心がどう感じているのか」を責めずに伝えることです。たとえば「最近、仕事が忙しそうで本当に大変だと思う。でも帰りが遅い日が続くとどうしても心配になってしまうんだ。あなたの負担を減らしたいのに何もできないのがつらい」
こうした“自分の感情”を軸にした伝え方は相手を追い詰めず、気持ちが届きやすくなります。
一方で、彼女がオシャレを楽しんでいる・外に気持ちが向いている。これが“恋愛感情の芽生え”と直結するとは限りません。仕事上の環境変化、新しいプロジェクト、顧客との接点、または自分自身を整えたい時期……女性が見た目に気を遣う理由はいくつもあります。だからこそ、早い段階で憶測を事実のように扱わないことが重要です。
ただし、“あなたが不安を抱えている”という状態そのものは、放置すべきではありません。不安は静かに心を削り、相手への信頼を細かく蝕んでいきます。今このタイミングで対話を始めることが、ふたりの関係にとって最も健全な選択です。
最後に、夫婦関係には「答え」よりも「姿勢」が大切です。スマホを見ないというあなたの姿勢は、誠実さの証です。そして、相手の行動を疑う前に“関係をよくするために何ができるか”を考える姿勢こそが、長く続く夫婦を支えます。どうか、不安を抱えこんだまま独りで耐え続けないでください。丁寧に言葉を尽くし誠意をもって向き合えば必ず今のモヤモヤに光が差します。応援しています。
◇西村 誠司(にしむら・せいじ)1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数7万6000人。





