【にしたん社長の人生相談 お悩みクリニック】スマホの占いアプリに夢中な娘に不安
にしたんクリニックなどを展開するエクスコムグローバル株式会社の西村誠司社長があなたの悩みに答えます。
西村社長はお子さんのスマホ使用をどう思いますか?高校生の娘がスマホの占いアプリに夢中になっているんです。有料アプリは絶対にダメだと言い聞かせていますが、いつまで守るか不安です。スマホを長時間使用すると脳に悪影響を及ぼすとの話もあり心配です。ちなみに西村社長は占いを信じますか。
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高校生のお子さんがスマホや占いアプリに夢中になっている状況について、保護者として不安に感じるのは自然なことです。特に、スマホの長時間使用が健康や学業にどのような影響を与えるのか、有料アプリのリスクも含めて多くの親御さんが悩まれる課題だと思います。
占いに夢中になる理由を理解してみると、それが若い世代にとって自己探求や不安解消の手段である場合が多いことがわかります。ただし、占いに過度に依存すると学業や人間関係に影響を及ぼす可能性もあります。そのため、占いを適度に楽しみつつ、バランスを取ることをお子さんに促すことが大切です。
有料アプリに関しては単に「禁止」するのではなく、なぜそれがリスクを伴うのかを明確に伝えるのが効果的です。例えば「一度課金すると、予想以上に費用がかさむ場合がある」といった具体例を挙げると、子どもも理解しやすくなるでしょう。また、「無料で楽しめる範囲内で利用すること」や「重要な判断は占いに頼らず、自分の考えで決めることが大事」という考え方を話し合うことも有益です。
スマホの使用時間については家庭でのルール作りが鍵になります。「夕食中や寝る前はスマホを使わない」や「勉強時間とリラックスタイムをしっかり区別する」といった具体的な指針を共有することで、無理なく規律を持たせることができます。さらに、親御さん自身がこれらのルールを守る姿を見せることで、子どもが納得して従いやすくなります。
スマホや占いへの過度な依存を防ぐためには、お子さんが楽しみや満足感を得られる別の機会を提供することも効果的です。例えば、家族で一緒に過ごす時間を意識的に増やしたり、新しい趣味や活動を探す手伝いをしたりすることで、スマホ以外の充実感を見つけることができます。また、学校や地域の活動に参加することで、人との交流を通じた成長の機会を持つのも良い方法です。
私自身、占いについて完全に否定するわけではありません。気分転換や楽しみとしての役割を持つ一方で、人生の指針として過剰に頼るのは適切ではないと考えています。占いはあくまで参考程度にとどめ、最終的な判断は自分自身の考えに基づくべきです。この点をお子さんにしっかりと伝え、判断力を育てるサポートをしてあげてください。
スマホや占いとの付き合い方について、適切な距離感を持ち、健全な生活を送るための土台を作るには、家庭での会話や工夫が大切です。ぜひ、お子さんとの対話を通じて、バランスの取れた日常を一緒に作り上げていってください。
◆西村誠司(にしむら・せいじ) 1970年生まれ、愛知県出身。「イモトのWiFi」「にしたんクリニック」などを展開するエクスコムグローバル株式会社代表取締役社長。名古屋市立大学を卒業後、外資系コンサルティング会社に入社。2年で退職して25歳で起業、現在年商333億円に成長。TikTokフォロワー数4万8000人。