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カープ日本一決定のウイニングボール捕球の長内孝さん、焼き鳥店の大将に

観音店の店内でスタッフと写真に納まる長内さん。左胸には「9」
カープ鳥おさない・観音スタジアム店
現役時代の長内孝さん
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 昭和のカープ黄金期に3度のリーグ優勝(84、86、91年)に貢献した長内孝さん(61)。現在は広島市内で焼き鳥店「カープ鳥おさない」を2店経営している。現役時代は背番号9を付けて活躍。山本浩と衣笠が引退後の88年以降は4番も務めた左の強打者だった。

 カープ退団後、飲食店を開くことに周囲は反対した。「接客業に向いてないと言われました。話上手じゃないし、人見知りだし」と長内さん。しかし、06年に西区商工センターにオープンした「野球鳥おさない」(現在はカープ鳥おさない)は大繁盛。昨年8月には西区観音に2店目を出し、連日、カープファンで賑わっている。

 面倒見が良く、両店にいる約15人の従業員から「大将」と呼ばれて慕われている。「ずっと立ちっぱなしだから腰がきつい。60歳を越えたらガタも来ますよ。野球もそうだったけど、どんな世界でもお金を稼ぐのは本当に大変だね」と笑う。

 カープ選手の名前が付いた焼き鳥で知られる「カープ鳥」。44本ある串の中で一番人気は「鈴木誠也」(豚の三枚肉しそ巻き)、そして2位にランクされるのが「長内」(ネギマ)だ。ちなみに3位が「ジョンソン」(皮)で、「緒方監督」(心臓)は5番人気とか。オリジナルメニューの「鉄人衣笠」(ヤゲン軟骨)や「炎のストッパー津田」(豚耳)も人気がある。

 シーズン中は店を切り盛りする傍ら、ケーブルテレビ「ちゅピCOM広島」で2軍戦の解説を務めていた。また、元プロがアマチュア指導を行うための「学生野球資格」回復の研修会も受講済みで、「高校や大学でコーチもやってみたい。野球界への恩返しのつもりで若い選手を育てていきたい」と話す。

 現役時代の長内さんは最初、背番号33を付けていたが、84年に9番に変更になった。故三村敏之元監督が現役を引退する際、長内さんを9番の後継者に指名したのだ。長内さんの後は緒方や丸らが付け、カープでは“出世番号”と呼ばれている。「やっぱり9番を付けた選手は気になるし、活躍しているのを見るとうれしいよね」と目尻を下げる。

 今季、カープは球団史上初のリーグ3連覇を果たしたが、日本一はまたお預けに。前回84年に日本一に輝いた時のVメンバーでもある長内さんは、阪急との日本シリーズ第7戦(広島)で一塁を守っていてウイニングボールを捕球したことでも知られている(遊ゴロで一塁アウト)。FA宣言した丸の去就に気をかけながらも「気持ちも新たにまた頑張ってほしい。選手層も厚いので、来年も十分に日本一を狙えると思う」と雪辱を期すナインにエールを送った。(デイリースポーツ・工藤直樹)

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