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最後の猛牛戦士・香月良太はサラリーマンに転身 焼酎の商品開発&PRに奮闘

焼酎の商品企画などに携わる香月良太さん
 サラリーマンとして奮闘する香月良太
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 巨人を戦力外となって1年、3人の娘を持つ右腕は、野球への未練をスッパリと断ち切って、新たな道へと進んでいた。2003年、近鉄として最後のドラフト最上位指名選手、香月良太さん(35)は昨年4月、飲食店や商品の企画・PRを行う都内の一般企業に入社。ユニホームを脱いだ『最後の猛牛戦士』は、サラリーマンとして額に汗を浮かべていた。

 近鉄での1年目(04年)は1試合の登板に終わったが、その年オフ、球団合併でオリックス移籍後は獅子奮迅の活躍を見せた。05年は中継ぎで47試合に登板し3勝1敗10ホールド、防御率2・36。08年からは5年連続30試合以上に登板し、キレある変化球で存在感を示した。13年に巨人にトレード移籍し、16年オフに戦力外通告を受けて引退した。

 「体は元気で自信はあったんですけど…。最後の年はファームで結果を出しても1軍に呼ばれず、もうクビだなと思っていた。しばらく現役にこだわっていたんですけどね、うまくいかなかった」と香月さん。引退を決断するとかねて親交があった「ネットワークファッション」へ入社した。

 仕事は焼酎の商品企画とPR宣伝。ユニークなネーミングの3種を扱う。芋焼酎「いまかの」と「もとかの」は、前者を「フレッシュ感とキレ」、後者を「熟成感とコク」、麦の「となりのおくさん」は「すっきりとした味わいで香りが強くて飲みやすい」とPRする。

 「お酒が好きだったのでちょうどいいなと。ただ、名刺を持ったのも初めてだったので、社会人として勉強することばかり」と戸惑いもあるが、元プロの肩書きは人脈作りに役立っているという。

 ミュージシャンのGACKTのPRキャラクター起用にも携わり、撮影にも立ち会った。業務用商品で小売はしていないが、同社HPには飲むことができる各地の飲食店が紹介されている。

 転職から約10カ月、香月さんは「収入はもちろん落ちましたが、まだまだこれから。僕が頑張って後輩たちのセカンドキャリアも応援できるようになりたい。人生は野球をやめてからの方が長いですから」と充実した日々に穏やかな笑みを浮かべていた。(デイリースポーツ・中村博格)

 ◆香月良太(かつき・りょうた)福岡県久留米市出身、35歳。柳川高から東芝を経て、03年ドラフトで自由獲得選手として近鉄入団。05年にオリックスへ、13年に巨人に移籍した。プロ通算371試合18勝10敗2S、防御率3・88。既婚。9歳の長女を筆頭に3人の娘がいる。17年4月から「株式会社ネットワークファッション」に入社。白豊芋で仕込んだ「いまかの」をはじめとした焼酎は、小籠包カフェダイニング「京鼎樓(ジンディンロウ)」などで取り扱っている。

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