【松本浩彦医師】「熱中症対策にスポーツドリンク」はご用心!

 【Q】中学生の息子が野球部に所属しています。熱中症対策でスポーツドリンクを水筒に入れて持たせていますが、何か注意することは?(40代・女性)

 【A】まず単純な話ですが、スポーツドリンクを水筒に入れるのはよくありません。金属製の水筒と酸性の強い飲料は相性がよくありません。金属製の水筒は、酸と触れると容器の金属成分が飲料の中に溶け出し、金属アレルギーや、ひどい時には中毒症状を引き起こすこともあります。

 でも、私が本当にイヤなのは、使われている合成甘味料「アスパルテーム」や「スクラロース」なんですよね。砂糖の数百倍の甘味があり、コンビニなどで販売されているガムやアメ、ダイエットコーラとか、ノンカロリーと謳(うた)っている清涼飲料水のほとんど全てに合成甘味料が入っています。

 これらは本当に半端なく危険です。スクラロースは毒性の強い有機塩素化合物の一種ですし、アスパルテームに至っては恐ろしい動物実験の結果がたくさんあります。まぁ、それを言い出したら何も食べられなくなりますが、ガムやアメに入っている甘味料は含有量で言えばたかが知れています。しかし、スポーツドリンクとなると、ペットボトルで2リットルとか3リットルとか飲まれる方もおられ、たくさん飲めばそれだけ、毒性の強い甘味料も大量に摂取することになります。

 さらにもう一つ、成分表示をよく見ると「異性化糖」という言葉がしばしば書いてあります。これは酸でデンプンを加水分解して作った糖液をまたアルカリで異性化するという、何とも危なっかしい糖液なんですね。

 あまり書き過ぎてスポーツドリンクのメーカーから逆恨みを買うのも嫌ですので、このくらいにしますが、少なくとも、私はスポーツドリンクは飲みません。熱中症対策だと言って何リットルも飲む、なんてことは絶対しません。

 じゃあ、何を飲めば良いのか。答えは簡単、「塩水」です。0・2%濃度の食塩水を飲むのがいちばんです。作り方は、2リットルの水に4グラムの塩を入れてできあがりです。ティースプーンすりきり一杯です。1リットルの水なら食塩2グラム、つまりティースプーンに半分。ほんのり塩味、という程度です!

 ◆松本浩彦(まつもと・ひろひこ)兵庫県芦屋市・松本クリニック院長。内科・外科をはじめ「ホーム・ドクター」家庭の総合医を実践している。同志社大学客員教授、(社)日本臍帯・胎盤研究会会長。

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