ノーノーの夢破れた中日・高橋宏斗 やり場のない悔しさにじんだ1シーン
異変を訴えた右手をたたきつけた。中日の若きエース・高橋宏斗投手(24)だ。
28日の対DeNA戦(横浜スタジアム)の8回無死、佐野に中前打を打たれノーノーの夢破れた背番号19は、右手の異変を訴えて降板した。ベンチで心配そうに声をかけるナインにわびるようなしぐさを見せ、ベンチのフェンスに右手をたたきつけた。大記録や勝利への思いの強さは分かるが、異変を訴えた右手をベンチのフェンスにたたきつける姿には驚いた。
7回2死から筒香に四球を与え、パーフェクトの夢が破れた。右手と左手のグラブを挙げて、落ち着けと自らに言い聞かせるようなジェスチャーを見せ、後続の牧と度会を遊飛に打ち取った。冷静沈着なエースの姿を見せていただけに、右手の異変を訴え降板した後の、やり場のない悔しさをぶつける姿が、人間臭さかった。
CS進出を争う負けられない一戦。初回から最速157キロを記録し、DeNA打線につけいる隙を見せないピッチング。完全試合、ノーヒットノーランすら期待させたが、まさかのアクシデントで暗転。代わった2番手の吉田がDeNA打線に捕まり逆転負け。2点リードの7回2死までパーフェクトだっただけに、ドラゴンズファンは悪夢を見ているようだっただろう。
圧倒的な実力を誇る若きエースが見せた、人間臭い一面。弱さを持った人間だからこそ、応援したくなるのが人情だ。右手の回復を祈りつつ、次回の登板でまた素晴らしいピッチングを期待したい。(デイリースポーツ・開出牧)
