池江璃花子 望遠レンズ越しに見たポジティブな姿
手を振る姿に、ポジティブなメッセージを感じた。東京五輪代表の池江璃花子(日大3年・ルネサンス)である。
27日、千葉県国際総合水泳場で行われた「競泳・日大中大対抗戦」の女子200メートル自由形に出場し、組1着の2分1秒93を記録。東京五輪後初実戦となるレースに挑み、24年パリ五輪へ向け再始動した。
レース後はスタンドでメガホン片手に応援する姿があった。プールサイドの撮影エリアから望遠レンズを向けると、マスク越しに笑みを浮かべながら、両手を振ってくれた。
白血病を克服して東京五輪出場を果たし、人々に感動を与えたことは、記憶に新しい。女子400メートルリレーで決勝進出に貢献するなど、大舞台で見せた勇姿は、病に苦しむ多くの人々に勇気と希望を与えたにちがいない。
五輪後も収束の兆しが見えないコロナ禍。いつ感染してもおかしくない状況だ。レンズに向かって両手を振ってくれた彼女に、私も、勇気と希望をもらった。(デイリースポーツ・開出牧)