巨人に移籍した中田翔の試合前のルーティーンに、ひたむきさを感じた
2枚
入念なストレッチに、ひたむきさを感じた。暴力行為で出場停止処分を受け、日本ハムから無償トレードで巨人に移籍した中田翔内野手(32)である。
試合開始4時間前。ナインよりも一足早くグラウンドに現れ、一塁側のファウルグラウンドでストレッチを行う。20日の巨人対DeNA(東京ドーム)からチームに合流して以来、3日連続で行っているルーティーンである。
印象的なのが、開脚ストレッチ。いわゆる股割りである。両足を大きく開いて、背筋を伸ばしたまま額をグラウンドにつける。相撲の稽古で十分に開脚姿勢がとれるようにするために行う柔軟運動である。股関節の可動域を柔軟にすることによって、ケガ防止や疲労回復の効果もあるという。
日本ハム在籍時代から続けているストレッチだろうが、ナインよりも一足早くグラウンドに現れて、準備する姿に、ひたむきさを感じた。完ぺきな人間などいない。過ちを反省して一からの出直しを誓った男の活躍に、期待したい。(デイリースポーツ・開出牧)