驚嘆!習字撮影で目の当たりにした渋野日向子の集中力

大勢の報道陣に注目される中での習字撮影で、「金メダル」の4文字を書く前に半紙を四つ折りにする渋野日向子。文鎮のスペースを空けることを忘れなかった!=2019年12月23日、都内(撮影・開出牧)
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 無数のフラッシュを浴びながら、平然と習字をやりきった。昨年、42年ぶりに日本人史上2人目の全英オープンを制覇した女子ゴルフ・渋野日向子(21)である。

 昨年12月23日に、都内で行われた「渋野日向子選手 新春用メディアデー」と銘打った共同会見のあとの、習字撮影でのことだ。

 ホテルの小宴会場に、全国紙5社、スポーツ紙7社、通信社2社、約40人の報道陣が集結。最前列に陣取る大勢のカメラマンにレンズを向けられ、おびただしいフラッシュを浴びる。さしもの渋野も心を乱し、筆先が狂うのではないかと心配された。

 しかし、全く動じなかった。「金メダル」の4文字を書く前に、文字の配分を明確にするために、半紙を四つ折りにして、折り目をつけた。その際、文鎮を置くスペースを空けることも忘れなかった。習字の世界では初歩的なことかもしれないが、平常心を保っているからこそできる作法ではないだろうか。

 驚いたのは「金メダイって書きそう!」とジョークを飛ばし、張り詰めた撮影現場を和ませる気遣いを見せたことだ。習字に集中しながらも、状況を客観視できているのだ。

 幼稚園から中学卒業まで習っていた書道は、初等師範。書道で培った集中力がゴルフで生かされていることは、全英オープン制覇後にすでに報道されているが、大勢の報道陣の前でフラッシュを浴びながら、平然と習字をやりきったことは、驚嘆に値する。全英の大舞台で笑顔を絶やさず、実力を発揮した姿が重なった。

 大きなプレッシャーとなり得る「金メダル」の4文字を楽しそうに書いた“全英のスマイルシンデレラ”。東京五輪の大舞台でも躍動する姿が、ファインダー越しに浮かんで見えた。(デイリースポーツ・開出牧)

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