【野球】なぜ?ヤクルトが16年ぶり開幕3カード連続勝ち越しで単独首位 采配ズバリの“イケヤマジック” 強さの秘密とは

 ヤクルトが予想を覆すスタートダッシュを切った。2010年以来16年ぶりの開幕3カード連続勝ち越し。開幕5連勝を含む7勝1敗で単独首位に立つ。今季から指揮を執る池山隆寛監督(60)は変幻自在のタクトを繰り出し、それがズバッとはまっている。固定観念にとらわれない“イケヤマジック”とは-。7日から敵地に乗り込んでの阪神3連戦を前に、ツバメ軍団の強さの秘密を追ってみた。

 池山監督は斬新な采配を多く繰り出し、それが的中している。打順の組み方も決して固定観念にとらわれない。

 3番には捕手を固定。好打者の古賀だけではなく3年目の鈴木叶も3番だ。20歳で経験も浅い鈴木叶が先発マスクならば、下位打線に置くのが従来の発想だが「3番で打撃の方もライバル心を持ってもらえればという思い」。開幕前には野手のレギュラー争いを白紙にした。捕手陣の競争も激化させ、鈴木叶の向上心にも火をつけ、開幕2戦目の2安打1打点の躍動を後押しした。

 手探りで試し、起用しながら育てていく-。その典型的な例は俊足が売りの岩田だ。当初は1、2番で起用する構想だったがオープン戦で結果が出ず、開幕は7番に入れた。その後の打順は5番か6番。韋駄天(いだてん)が盗塁で相手を揺さぶり攻撃の起点となって、リードオフマン・長岡との“ダブル1番”を形成している。

 多用している「8番・投手」も考え抜かれた作戦だ。9番に野手を置くことで続く1番から好機が拡大し、2番に据えた強打者・サンタナに回すことができる。松元ヘッドは「9番、1番が出塁してサンタナがチャンスを広げたり、ランナーをかえす。サンタナの前にランナーがいる状態をつくりたい」と説明する。

 主砲の村上が米大リーグ、ホワイトソックスに移籍し、山田ら野手の主力は故障で離脱中。“苦肉の策”でもあるが、打順の並びを工夫して得点につなげている。それも下馬評を覆すスタートダッシュで単独首位をキープしている要因だ。

 選手について、かねて「いろんな可能性を秘めている。楽しみ」と語ってきた池山監督。6年間の2軍監督を経験し、1軍メンバーはほとんどが教え子。性格も特長も熟知しているからこそ可能な変幻自在のタクトだ。

 7日からは敵地・甲子園で昨季王者である阪神との3連戦に挑む。虎にとっても今季の聖地初戦で「独特の空気がある。応援がすごい。大合唱になるよ」と警戒。「阪神さんの上に立たないと『優勝』の2文字は見えない」と決意を口にする。兵庫県出身の将にとって甲子園での初采配。今後の“イケヤマジック”さく裂も楽しみだ。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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